2013年6月18日火曜日

ファイナルカット proX:合成

今回の記事では、映像の合成について、学んだ内容を記述したいと思います。

単純に映像を重ね不透明度を変化させる方法と、エフェクトを使用する方法について述べます。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

1.不透明度を変化させる

合成させたい映像を2つ重ね、上に位置する映像を選択します。



インスペクタを開き(【⌘+4】)、ビデオタブの最下に位置する【合成】にて、
不透明度のスライダを左右にドラッグし、選択したクリップの不透明度を変化させます。



こちらが、上に位置するクリップの不透明度を50%にしたところです。
下の女性の横顔が透けてきました。


また、【ブレンドモード】により、様々なバージョンを試すことができます。
ブレンドモードについてはほとんど知りませんので、これ以上記述することはできません。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

2.エフェクトを使用する方法


合成したいクリップを重ねます(ここでは3つ重ねました)。


違いがはっきりとわかるように、クリップのサイズを変えます。


さらに、【白黒】のエフェクトを、3つのクリップにドラッグ&ドロップします。



次に、【エフェクト】→【キーイング】→【ビネットマスク】を選択し、
3つのクリップにドラッグ&ドロップします。


各クリップの角が丸くなり、周辺がぼやけています。


インスペクタ画面を開き(【⌘+4】)、ビネットマスクの調整を行います。


クリップを選択し、インスペクタ画面上の【ビネットマスク】の文字をクリックすると、
ビューアにて2つの楕円と、その中心にひとつの円が表示されます。

これらの楕円と円は各々、調整することができます。

中心の円(アンカーポイント)は、ドラッグすることによりエフェクトの位置を調整することができます。


内側の楕円をドラッグすることにより、エフェクトの開始位置を調整することができます。


外側の楕円をドラッグすることにより、エフェクトの終了位置を調整することができます。


外側の楕円と内側の楕円を同時に調整することもできます。外側と内側の楕円の間にカーソルを移動すると、外側と内側の間に、帯のようなものが表示されます。
これをドラッグすることにより、調整が可能となります。


また、インスペクタ上で、数値による調整も可能です。
【Size】は、主に内側の楕円の大きさを調整します(外側も多少変化します)。
【Falloff】は、外側の楕円の大きさのみ、調整します。
【Center】は、中心の円(アンカーポイント)の位置を調整します。X軸が左右の位置を示し、Y軸が上下の位置を示します。
XとYがそれぞれ【0】の場合、この数値は、画面の中央にクリップが位置するということではなく、変形により移動した最初の位置を「基準点=0」と設定しています。


下は、これらの機能を使用してできたものです。
不透明度の調整は一切行っていません。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

場面ごとに、不透明度の調整と、エフェクトを使用した調整を使い分けることができます。
ありがとうございました。